「バンド名は最初に出すアルバムの中から取ろうと考えていた」と語るヨルシカの生みの親でギター・創作担当のn-buna(ナブナ)さん。
言葉の通り、ヨルシカとして7つ目に発表した「雲と幽霊」の曲の中の”夜しかもう眠れずに“という変わった歌詞がn-bunaさんの感性に引っかかり、好きな語音だからという理由で生まれたバンド名「ヨルシカ」。
もともとボカロPとして有名になったn-bunaさんが、ヨルシカを結成する前にすでに出来上がっていたという曲「雲と幽霊」は、ボカロに歌わせるのは違和感だったからと、ずっとストックされていた。
ボーカルsuisさんを迎えて、長い期間をへて「日の目を見た曲」がバンド名になるとは、なんとも意味深に感じるのは私だけだろうか…?
こうして生まれたバンド「ヨルシカ」だが、文学と音楽をこよなく愛するn-bunaさんの次のような意向で、ライブ以外は一切、メディアに顔出しをしていない。そのため、ボーカルsuisさんについても様々な憶測がされている。
顔出しすることで作り手を含めて曲を見て欲しくない。可能な限り「作品だけ」で感動してもらいたい。
自分が聞く音楽に対して、そう感じているから「僕が作る作品」にも、作品だけで感動して欲しいと一貫して求め続けています。
例えば、
ふと流れてきた音楽に心を奪われたり、
美術館で偶然見た、名前も知らない人の絵に感動したりする。
そんな瞬間に何かを感じてくれた人が、そこから音楽を作り始めてくれたり、なにかを表現し始めてくれたら嬉しい。
僕がオスカー・ワイルドを模倣したように、ヨルシカを模倣して作品を作り始めてくれることが、「僕の信念」にも叶っていることなんです。
(引用元:ヨルシカのインタビューより)
今回は、そんな謎に満ちたバンドのボーカルsuisさんの素顔に迫っていきたいと思います。当サイトが徹底リサーチしてご紹介していますので、チェックしてみてください。
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ヨルシカメンバーsuisは読み方はなに?
suisさんの経歴をご紹介していく前に、読み間違えているといけないのでsuisの読み方からご説明させていただきます。
suisは、そのまま読むと「スイス」と読んでしまいそうですが、実際は「スイ」が正解です。
ヨルシカ公式には、発表されていませんが、suisさんの名前の由来はフランス語ではないかと思います。
フランス語を習うと、最初に習う言葉に「je suis (ジュ スュイ)」があります。「私は〜です」という意味です。
「suis」単体では、「私」「僕」など自分を指す言葉になるようです。もしかしたら、ヨルシカなりの「自己主張」の仕方なのかもしれませんね。
ヨルシカsuis(歌い手)の経歴!年齢や性別まとめ
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名前 | suis(スイ) |
---|---|
本名 | 非公開 |
性別 | 女性 |
出身地 | 非公開 |
年齢 | 24〜26歳 |
血液型 | 非公開 |
性格 | 悲しみに弱い。 |
好きなもの | ミュージカル(宮澤エマ) 初音ミクや鏡音リンのオタク |
ツイッター | ヨルシカ公式Twitter (suisさん個人用はないようです) |
インスタ | ヨルシカ公式Instagram (suisさん個人用はないようです) |
リサーチしてもしても…suis(スイ)さんの情報が一切出てこない。
ヨルシカのn-bunaさんが自分の世界観を純粋に楽しんでもらいたい!という強い気持ちが、これだけ徹底して情報を出さないようにしているんでしょうね。
ただ、過去のインタビューなどを読み込んで分かってきたこともありますので、ご紹介させていただきますね。
suis(スイ)さんは、20代にして、ヨルシカでの活動を「人生の余生」と語る女性。
suisさんは、10代の頃は、とにかく生き急いでいたと語られています。20歳になった頃は、すでに「ゆるやかな死を待っている最中」だったようです。
そんなsuisさんは、まだ10代だった頃の2014年に発表されて、ニコニコ動画でVOCALOIDデイリー総合ランキング1位になっていた曲「透明エナジー」を聞いて、n-bunaさんのファンになります。
その後、共通の知り合いであった「音楽制作の人」を通じて、2人は出会います。
当初は、「自分は音楽しかできない。だから音楽で食べていかなければいけない」と思って楽曲を他人に提供するクリエイターのn-bunaさん、楽曲の仮歌を入れたり、デモを作る作り手のsuis(スイ)さんという関係だったようです。
そんな関係を続けていた2人ですが、n-bunaさんがボカロ以外に、人間の声を使って、人間的な表現を突きつめた曲を作りたいと思い始めます。
この時、人間的な表現をするために、n-buna名義での初ライブを開催するが決定。そして、声を担当する人として頭に浮かんだのが、今までデモを作ってもらっていたsuisさん。
最初は、ヨルシカではなくあくまでも、n-buna名義ライブのゲストボーカルとしてオファーしたようですが、この時、suisさんは初音ミクや鏡音リンのオタクだった以外は、ほとんど音楽を聴いてこなかった状態。
音楽をほとんど勉強していないし、ステージに立つなんて全然ない体験だったので、当初はsuisさんはオファーを断ります。
それでも、しつこくオファーし続けるn-bunaさんに根負けして、1度だけなら・・・と2017年に2人で初ライブを開催します。
当時のことを思い出して、suisさんは次のように語っています。
ステージで歌った経験がないんだから私でも「自分じゃ出来ないよ」と思うと思います。
でも、n-bunaさんのしつこいほど、詐欺みたいな「気楽な気持ちで1回歌いに来てくれたらいいから。すぐにやめられるから」オファーに引っかかりました。
でも、一方でsuisさんは、n-bunaさんのファンだった頃から
- n-bunaさん曲を「歌ってみたいな」という強い衝動があった
- n-bunaさん曲は「私が歌ったら絶対合うだろうな」
と思っていたようです。
suisさんのこの予想あたります!
n-bunaさんが描く世界観には、「不在」や「喪失」が多くあります。その理由をn-bunaさんは自分のことを人より「欠けた部分」が多い人間で、過去や思い出を掘り返して作品を作っているためだと語っています。
このn-bunaさんの世界観と、20歳にして「ゆるやかな死を待つ」というsuisさんの死生観がマッチし、ゲストボーカルとして出演したライブから「ヨルシカ」結成へと動き出します。
このあたりに、今「ヨルシカ」を聞く10〜30代のファンが増えている理由があるのかもしれませんね。
suisさんはバンド「ヨルシカ」結成のオファーをもらった際、人生のエンディングに新しいことをやってみようかな?!と思い、ヨルシカのボーカルになることを選びます。
▼suisさんの性格が分かる他のエピソード
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ヨルシカsuisの顔画像で美人なのかチェック!
インタビューやメディアでは一切、顔を出さない「ヨルシカ」ですが、唯一、顔を出す時があります。
それが「ライブの時」です。
でも、過去に4回ほどしかライブもしてきていませんから、なかなかsuisさんの顔を見ることができないが現実です。
- 2021.01.09【ヨルシカ】 Live「前世」
- 2019.12.11 【ヨルシカ】Live Tour「月光」追加公演
- 2019.10.17〜10.22 【ヨルシカ】 Live Tour 2019「月光」
- 2017.07.09 【ヨルシカ】1st Live「夏草が邪魔をする」
(引用元:ヨルシカ公式サイト)
唯一、現在顔が確認できる写真と言われているのが、こちらのn-bunaさんのゲストボーカルとして出演した際の画像のみです。
2017年の時の画像ですが…スモークもなしに、ぼんやりとではありますが顔が分かるかと思います。これから見るにsuisさんはかなりの美人さんと言えるのではないでしょうか?!
しかも、実は2021年にもオンライン配信ライブでsuisさんとn-bunaさん2人が顔を出して演奏を行ったことがあります。
当時の様子は、こちらの記事で書いていますので、合わせて読んでみてください。
ヨルシカのボーカルの素顔や配信ライブで歌われたアルバム収録のおすすめ曲をご紹介!セトリや見た人の口コミ情報はもちろん、配信ライブの映像を見るためのチケットの取り方を含めてご説明しています。チェックしてみてください。
このオンライン配信ライブを見たファンの中には、suisさんのことを「美しい人魚みたい」とコメントされている人もいました。
実際のライブを私も見ましたが、かなり惹かれる歌声と美貌をお持ちです。
ヨルシカsuisの歌声・歌い方!音域はどのくらい?
ライブの記事でも1つ、ヨルシカの人気曲をご紹介しましたが、今回は私がヨルシカの中で一番好きな曲をご紹介します。
それがこちらの「言って。」です。
ヨルシカがデビューした2017年の1st Mini Album 「夏草が邪魔をする」に収録された曲ですが、「言って。」を聞くだけでsuisさんの歌声、歌唱力のすごさが分かるのではないでしょうか?
一度も、歌の勉強をしたこともなく、専門学校などにも通ったことがないsuisさんですが、n-bunaさんの世界観に合わせて歌われているのがよく分かるかと思います。
このsuisさんの歌声をn-bunaさん自身、「才能論はあまり好きではないのですが…」と前置きしつつ、次のようにコメントされています。
あまり音楽を聴いてこない。勉強してこなかったsuisさんなのに…歌ってみたらピッチもブレない声量が出せて、表現に抑揚も付けられる。なかなかないセンスだと思う。歌っても、うまく歌えない人は歌えないんですよ。僕もそうなんですけど…
(引用元:インタビュー内容より)
suisさん自身は、自分の歌声について「中性的ってほどではないですが、女性的な響きがあんまりないところが好き」とされています。
ヨルシカsuisさんの音域を分析すると…
- 基本の地声(話し声):普通の音域
- 柔らかく鳴りやすいタイプのクール声質
- 低中音域:きれいに息が流れるガーリーな音
- 中高音域:地声の延長上ですが強い息をかけて、しっかり鳴らした発声法なので、大小の差がグッと出せている
- 高音域:ファルセット(裏声)でぬくような感じで歌っている
という多くの音楽的要素を含めて、歌われている。
ヨルシカの歌を綺麗に歌うには、息がきれいに流れるのを意識して発声を行った上で、明るいところと暗いところを共鳴させて歌うのがポイントと言えます。
ただ、結構な練習が必要だと思って、練習するのがオススメです。
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まとめ
若い人を中心にファンが増え続けている「ヨルシカ」のボーカルsuisさんの経歴や性格、エピソードをデビューするまでを中心にご紹介してきました。
デビューするまで、全く音楽経験がなかったのに、あれだけの素晴らしいn-bunaさんの世界観を表現できているsuisさんの才能には脱帽ですね。
これからも新しい作品を2人で世に出してくれると思うので、作品を楽しみつつ。機会があれば直にお会いできるライブにも参加してみるのもいいかもしれませんね。
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