「この差って何ですか?(TBS系列・水曜19:00〜)」の2016年11月22日の放送で、藤岡弘(ふじおかひろし)さんが紹介した、こちらの特殊な飲み方が、一時期話題になりました。
画像引用元:blog.goo.ne.jp/monpei_1
ペットボトルに口を付けずに飲むクセ
[ペットボトル飲み方のラッパ飲み(口つけないver)]
=通称:戦場飲み
「ペットボトルに口を付けずに飲むクセ」は戦場飲みは、別の呼び方として…
- 他に飲んでいる様子から「滝飲み(方言)」や「アー飲み」
- ペットボトルに口を付けずに飲む方法が、インドなど特定の国で見られるため、「インド飲み」
と呼ばれたりもします。
当サイトでは、説明する際、一番最初に行われ始めたとされる国、インドにちなんで、以下、「インド飲み(戦場飲み・滝飲み)」の記載で統一してご紹介していきます。
スポンサーリンク
【インド】ペットボトルに口を付けずに飲むクセの3つの理由
「ペットボトルに口を付けずに飲むクセ」が、インドを中心に見られる飲み方であることは、すでにご紹介したとおりです。
この「インド飲み(戦場飲み・滝飲み)」が、インドでよく見られるようになった理由は、次の3つが考えらるようです。
- 雑菌が繁殖しにくくする衛生上の理由
- インドの主な宗教である「ヒンドゥー教」のテーブルマナー
- インドでは利用できる水量が人口に対して少なく「貴重」で、慢性的に不足している
それでは、それぞれの理由について詳しくご説明します。
雑菌が繁殖しにくくする衛生上の理由
画像引用元:photoAC
インドは、反映した都会の部分もありますが、まだまだ「サバイバルな日々」を生きるのに必死な人が多い国です。
このため、インドのほとんどの地域は、日本のように上下水道が整えられて衛生的とは、ほど遠い状態であることが少なくありません。
また夏の間は、40度を超える日々が続く地域でもあります。
日本のようなエアコンが効いた涼しい場所や、冷たい飲み物が買える自販機もありません。
なので、街の「水飲み場」には、夏になると水をその場で飲んだり、体を洗ったりなど、それぞれの人たちが思い思いの行動をしています。(日本では考えられないですね。)
インドは、見てきたような過酷な環境にあります。
このため、少しでも「衛生的にするため」、ペットボトルで水を飲む時は、口の雑菌がペットボトルに入らないために、口を付けずに飲む「インド飲み(戦場飲み・滝飲み)」が身についています。
清潔…とは言い難いですが、生活の中から「自然に身についた知恵」と言えると思います。
なお、インドは貧困も問題化している国で、一度利用したペットボトルを洗浄して売るお店などもあるようなので、なお一層清潔にするために、「ペットボトルに口を付けずに飲む」ことが必要とされるのかもしれませんね。
インドの主な宗教である「ヒンドゥー教」のテーブルマナー
「国土交通省」のホームページには、「ヒンドゥー教」のテーブルマナーとしては、次のような掲載があります。
- 自分の皿によそわれたものは、不浄が感染しないように、決して他人に取り分けてはいけない(不浄は血液や唾液で感染すると考えられているため)。
共用の皿から取り分ける場合には、自分のスプーンが共用の皿に触れないように気をつける。
また、他人と飲み物を共有する場合には、容器に口をつけてはいけない。
- 食前と食後には手を洗い、口をすすぐ。
- 食事をする場合、相手に料理を手渡す場合、給仕する場合には右手を使い、 左手を使ってはならない。
(引用元:国土交通省・ヒンドゥー教に関するPDFより)
インドの人口のうち、79.8パーセントを占めると言われる「ヒンドゥー教」のテーブルマナーとして厳格に定められているため、不浄が感染しないため、「インド飲み(戦場飲み・滝飲み)」といったペットボトルに口を付けずに飲むクセ身についていると考えられます。
インドで水=「貴重な存在」!慢性的な水不足が影響している
現在のインドの水事情は、次のとおりです。
インドは利用可能な水量が人口に対して不足している。国民一人当たりの再利用可能な水の量は、日本が3373㎥であるのに対し、インドは1427㎥(2017年, 国連食糧農業機関、AQUASTUT)と非常に少ない。水が貴重であるために、南アジアでは水利権をめぐる国家間、州間の争いも絶えない。
(引用元:グローバルマーケティングラボ)
2017年と、少々古い情報ではあります。しかし、2021年1月現在も大きく「インドの水事情」が変化したというニュースは、耳に入ってきません。
このため、水=貴重な存在であるという事情は、現在もインドでは変わりないかと思われます。
貴重な水であるため、前出の「ヒンドゥー教」の教えを守りつつ、できるだけ多くの人たちと分け合うために編み出された方法が、ペットボトルに口を付けずに飲む「インド飲み(戦場飲み・滝飲み)」方法だと思われます。
インド飲みが「戦場飲み」とも呼ばれるようになった理由
インドでは、見てきたように「衛生上の理由」「宗教上の理由」「水不足という背景」から、ペットボトルに口を付けずに飲むクセを持つ人が多くいます。
同じように、戦場でも「水は希少な存在」で、かつ、戦いの間切らすことのできない必需品であるため「衛生的に」保つ必要があります。
このため、ペットボトルに口を付けずに飲む方法が「戦場飲み」と呼ばれるようになった可能性が高いと思われます。
ちなみに、日本のお隣の国である「韓国」は、兵役が国民に義務付けられているため、韓国人、BTSメンバーも含めてペットボトルに口つけないを付けない人が多いのかと思っていたのですが…。
どうやら違って、韓国では、異性と同じペットボトルを飲んで「間接キス」と周囲に思われないための防衛策という理由でもあるようです。(詳しくは下のSkyHashiチャンネルの動画をご覧ください)
スポンサーリンク
ペットボトルでインド飲み(戦場飲み・滝飲み)のコツ&やり方!
ここまで読んできて、ペットボトルを口つけずに飲むことに挑戦したくて、コツを知りたいのではないでしょうか?
コツを知りたい場合は、こちらのSkyHashiチャンネルの動画がわかりやすいので、参考にしてみてください。
(動画引用元:SkyHashiチャンネルの動画)
ただ、インド飲み(戦場飲み・滝飲み)を女性が行うのは、日本では、マナー的に良くないととらえられることがあるので、個人的にあまりオススメしません。
私も一度、インド飲み(戦場飲み・滝飲み)に挑戦して、できない場面を親に見られて「女の子が何やっているの!」と怒られたことがありますので…汗。
まとめ
ペットボトルに口を付けずに飲むクセが、インド飲み(戦場飲み・滝飲み)と呼ばれるようになった理由を、国の事情や、宗教の事情などの面からお伝えしてきました。
個人的には少しカッコいいと思ったので、挑戦してみたのですが評判が悪かったのと、上手くいかなかったので私は控えようと思います。
逆に、挑戦してみようと是非、こちらで紹介した動画をみてチャレンジしてみてください。コメントで結果を教えていただけたら嬉しいです^^
スポンサーリンク